歯ブラシを使い続けると、毛先が開いたり曲がったりしてきます。また歯ブラシの見た目が変化してなかったとしても、使用し始めてから一定期間経っている場合には交換すべきでしょう。ここでは歯ブラシの適切な交換のタイミングについて解説します。

歯ブラシの交換時期とは?
歯ブラシは1日3回磨いたとして、約1ヶ月(約90回)での交換が推奨されていますが、1ヶ月経たないうちに歯ブラシが消耗し、見た目で毛先が開いてきたり曲がってきたら、期間に限らず交換しましょう。
わかりやすい見方は、歯ブラシを縦に持ち、毛の反対側を自分に向けてその状態で左右から毛がはみ出ていたら交換しましょう。
毎回2~3週間で毛先が開いてしまう人は、もしかしたらブラッシング圧が強いのかもしれません。自分の歯磨き方法を見直してみましょう。
交換しないまま使用したらどうなるの?
歯ブラシの毛先が開いてきたり、劣化したりしていると磨き残しが出やすく、効率よく汚れを除去することができません。歯垢(プラーク)除去率が半分近くも下がるというデータも報告されています。
また、毛先が開いていないからといって、1ヶ月以上使うのも好ましくありません。歯磨き後に歯ブラシをどんなに清潔に保管したとしても細菌が繁殖します。より細菌の繁殖のリスクが高まるため、湿度の高い場所に歯ブラシを設置するのも好ましくありません。梅雨時期などは歯ブラシの交換時期を早めるのも一つの手段です。
劣化し交換していない歯ブラシを使用し続けることは、虫歯や歯周病になるリスクを高めます。定期的な交換を心がけましょう。
電動歯ブラシについて
電動歯ブラシの替えブラシは、およそ2〜4ヶ月ごと、平均的には3ヶ月での交換が目安といわれています。ただし、これも手磨きの歯ブラシと同様、見た目で毛先が開いてきた、また曲がってきた、そして反対側から見て毛がはみ出してくるなどの状態が見られたら交換しましょう。
デンタルフロスや歯間ブラシの交換時期は?
デンタルフロスや歯間ブラシには、毎回使い捨てのタイプと何回か使えるタイプがあります。使い捨てのタイプはその都度新しいものを使用しましょう。
繰り返し使えるタイプは1日1~2回の頻度で使用した場合、1~2週間での交換がおすすめです。
忘れずに交換するためには
1ヶ月ごとの交換を忘れてしまう、また、前回いつ歯ブラシを交換したかを覚えていないなどで、つい交換をせずに長い間使い続けてしまうことがあります。
交換を忘れないためには毎月1日などわかりやすい日付に交換したり、カレンダーに日付をマーキングしたり、歯ブラシを使い始めた日を記載したりすると良いでしょう。また、気づいた時に交換できるよう、歯ブラシの予備も常に準備しておきましょう。
毛先が広がった歯ブラシを復活させる方法
毛先が広がった場合は、ただちに歯ブラシを交換することが望ましいです。
しかし、手元に予備がない、また、高価な歯ブラシで簡単に交換しがたい、電動歯ブラシでドラックストアなどで予備が手に入りにくい場合など、すぐに交換できない時もあるかと思います。
その場合の一時的な処置として、広がった毛先を戻す方法があります。
はじめに歯ブラシの毛先が十分浸かる量の熱湯を準備します。その後歯ブラシの毛先を熱湯に浸け、円をかくようにぐるぐると回し、それを1~2分ほど繰り返します。
尚、この方法が使えるのはナイロン製のブラシのみとなります。
結論=適切な歯ブラシの交換を心がけましょう
1ヶ月に1回の歯ブラシ交換を心がけ、つねに歯ブラシを清潔に保ちましょう。